実はメリット豊富な契約社員という働き方

契約社員で働く際の注意点

注意点も知っておこう
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注意点も知っておこう

契約社員のデメリット

契約社員のデメリットとしてまず挙げられるのが収入に関する部分です。まず、正社員には勤続年数や学歴に応じて退職金が支給されます。しかし、契約社員には支給されないことがほとんどです。契約社員に退職金を支給しない代わりに月給を高めに設定しているケースもありますが、それでも正社員よりは収入が低くなります。退職金は今後の生活費となる非常に大切な資金源です。それがもらえないというのは大きなデメリットといえます。また、ボーナスをもらえない可能性も高いです。正社員のみに支給している企業もあるので、その場合の収入は月給のみとなります。
次に、職場によっては契約社員であっても副業を禁止している場合があります。上記で述べた収入面のデメリットを副業で賄おうと思っている人は必ず事前に就業規則を確認しましょう。
さらに、福利厚生の充実度にも差があります。正社員のみに適用される福利厚生を設けている企業も多く、その場合は当然ながら契約社員には適用されません。交通費が給与に含まれている場合もあるので、事前にしっかりと確認しておきましょう。

内定前の注意点

契約社員の労働条件は就業規則や個別の契約内容によって大きく異なるので、契約後トラブルに発展しないように事前の条件確認をきちんと行ってください。まずは求人要項の内容を隅々まで確認し、細かい条件が開示されていない場合は事前に確認するか面接時に質問しましょう。例えば、ゆくゆくは正社員を目指す人にとって正社員登用制度の有無は確認必須の項目ですが、募集要項に「正社員登用制度あり」と書かれていたからといって安心しないでください。正社員登用制度については企業や法人が独自に定めることができるため、制度自体は設けているものの実際にはこれまで正社員登用をした実績がない可能性もあります。その場合、正社員になれる可能性は極端に低くなります。そのため、制度の有無だけでなくこれまでの実績や正社員登用の細かい条件を確認しておきましょう。

内定後に確認すべきこと

採用が決まった後、雇用主は労働基準法に基づいて労働条件通知書を交付する義務があります。書類を受け取ったら必ず記載されている内容を確認してください。労働条件通知書には契約期間や業務内容、勤務時間、給与などの条件が載っています。また、就業規則についても確認しましょう。労働条件の効力は個別の労働契約書よりも就業規則が優先されます。